ヤギばぁのひとりごと 〜さぬきの心をつなぐ〜
「ルンちゃんが教えてくれたこと」
私は今、4匹のヤギを飼っています。9年半前に来たガンちゃん、2年前に来たリンちゃん、そしてリンちゃんの子供で昨年生まれたランちゃんとロンくん。みんな元気に過ごしています。リンちゃんが来る2年前にルンちゃんというヤギがいました。うちに来たとき、とても可愛くて、ルンルン跳ね回る姿から「ルンちゃん」と名付けました。しかし、彼女はもともと胃が弱かったのか、半年すぎたころ体調を崩してしまいました。毎日病院に通い、注射を打ち、必死に看病しました。危険な状態でしたが、なんとか回復し元気を取り戻しました。
けれど、その1年後、再び体調を崩してしまいました。前回のことがあるのですぐに病院へ連れて行きました。早めに連れて行ったのですが、日に日に体調は悪くなっていきました。病院にかなり通いました。フラフラのルンちゃんにはかなり負担になったと思います。車で病院へ向かう道中、ゆっくり走っていたのですが、少しブレーキを踏んだだけで倒れてしまうほど弱っていました。涙を流しながら連れていきました。私はルンちゃんを見送ることになりました。亡くなる前日は一晩中そばにいました。ルンちゃんはすごく頑張りました。そんなルンちゃんを見て、本当に病院へ連れて行くべきだったのかと何度も考えました。しんどかっただろうと。でも、もしあの時連れて行かなかったら、もっと後悔していたはずです。
ルンちゃんは私に「行動することの大切さ」を教えてくれました。あの時、迷わず行動したことで、私は後悔ではなく、最善を尽くせたという思いを持つことができました。結果が思い通りではなくても、病院に連れて行ってなかったらもっと後悔があったと思います。ルンちゃんが亡くなってから動物病院の先生から、お花とメッセージが届きました。すごく嬉しかったです。沢山の方に愛されたルンちゃんです。今でも私の携帯の待ち受けはルンちゃんです。彼女はいつも私の心の中で生き続け、これからも私に大切なことを教えてくれる気がします。





株式会社サンケア
代表 山下裕子
私たちは、香川県さぬき市で2010年から訪問介護センターとデイサービスを運営しています。
社名「サンケア」は、「我が心で介護を行う」という思いを込めて名付けました。訪問介護やデイサービスを提供する中で、だれもが「大切な時間を自分らしく生きられるようにお支えしたい」という 思いが強くなっていきました。
「今は自立していても、不安なときには誰かに見守ってほしい」そのような方からの声が、寄り添いサービス「サンラブライン」の立ち上げのきっかけです。一人一人の人生を大切に、充実した毎日を 過ごしてもらえるようサポートしていきます。一人暮らしに不安を感じている方、一人暮らしの親を心配する方、お気軽にご相談ください。