ヤギばぁのひとりごと 〜さぬきの心をつなぐ〜

「ヤギがおる幸せ」

「なんでヤギを飼いよん?」
この質問をよくされる。そのたびに、「なんでやろ?」と自分でも考えてみるけど、やっぱり答えは一つしかない。「飼いたいから!」

子どもの頃、親戚のおばちゃんの家でヤギを飼っていた。私はそのヤギが大好きで、「自分でも飼いたいなぁ、ヤギの乳をしぼってみたいなぁ」ってずっと思っていた。乳しぼりをしたいとお願いをしたら子供には無理だといわれました。母にやぎを飼いたいと相談すると、「そんなん無理や」と一蹴されてしまった。飼いたかったけど、その夢は胸の奥にしまい込むしかなかった。

30歳になったとき、「自分の夢を100個書く」ということに挑戦した。その中のひとつに、「ヤギを飼う」「牧場を作る」と書いた。正直、そのときはただの夢を書いただけだった。

それから10年ほど経ったある日、いとこから突然連絡が来た。
「ひろこ、ヤギ飼いたいって言ってたよね? すぐ決めて、明日までに。」

すっかり忘れてた10年前、そんなこと言ってたんだと思った。言ったことをいとこは覚えていてくれたんです。
まるで夢が急に現実になったような感覚だった。迷う間もなく、私は「飼う!」と即答した。そしてついに、念願のヤギが私のもとへやってきた。名前は初めて会った時、ガンガンつついていたので「ガンガンちゃん」と名付けました。

それから9年。ヤギはすくすく育ち、今ではデイサービスのアイドルになっている。利用者さんたちが優しく声をかけてくれたりする。みんなが笑顔になる姿を見るたびに、「ヤギを飼ってよかった」と心から思う。最初、人に笑顔にならない人もやぎを見ると笑顔になる。

ときどき、元気すぎて私をつついてくるけど、それすらも可愛い。体は大きくなったけど、相変わらず優しい優しいヤギのガンちゃん。力が強いので私はいつも必死で向き合っているけれど、それ以上にヤギが私にたくさんのものを与えてくれている。

「なんでヤギを飼っているの?」と聞かれたら、やっぱりこう答えるしかない。
「飼いたかったから。」
その気持ちに正直に生きてきたからこそ、今の私がある。そしてこれからも、ヤギと一緒に、この幸せな時間を大切にしていこうと思う。

株式会社サンケア
代表 山下裕子

私たちは、香川県さぬき市で2010年から訪問介護センターとデイサービスを運営しています。

社名「サンケア」は、「我が心で介護を行う」という思いを込めて名付けました。訪問介護やデイサービスを提供する中で、だれもが「大切な時間を自分らしく生きられるようにお支えしたい」という 思いが強くなっていきました。

「今は自立していても、不安なときには誰かに見守ってほしい」そのような方からの声が、寄り添いサービス「サンラブライン」の立ち上げのきっかけです。一人一人の人生を大切に、充実した毎日を 過ごしてもらえるようサポートしていきます。一人暮らしに不安を感じている方、一人暮らしの親を心配する方、お気軽にご相談ください。

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株式会社サンケア

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