ヤギばぁのひとりごと 〜さぬきの心をつなぐ〜
父への想い
私が高校生のとき、母が乳がんになりました。それから4年10か月後、再発し、闘病生活の末に52歳で亡くなりました。そのとき、父は55歳。母を失った父は、それから一人で私たちを支えてくれました。父であり、母でもあり、私たち子供のために懸命に生きてくれました。
父は、「俺が死んだら誰が気づいてくれるんだろう、誰が見つけてくれるんだろう」と、70歳になる前に不安を口にしました。その言葉を聞いて、私は家族とともに実家へ戻ることを決めました。それから14年、父とともに過ごしています。父は私たち子供のことを第一に考え、再婚はしないと決めていました。そして今、84歳になる父は、「自分の選択は間違いではなかった」と穏やかに語ります。
先日、父が体調を崩したとき、娘二人、そして孫四人が心配し、夜間病院に付き添いました。そんな私たちの姿を見て、父はどう感じたのでしょうか。幸せと感じたのでしょうか。父の選択は、決して間違いではなかったと私は思います。
父は強く、優しく、たくさんのことを教えてくれました。人を思いやること、正直でいること、家族を大切にすること――。父の背中を見ながら、私も親として成長してきました。父がいてくれることが、私たちにとってどれほど大きな支えになっているか、言葉では言い尽くせません。
大事な大切な父へ。
これからもずっと、元気でいて下さい。みんなそばにいます。



株式会社サンケア
代表 山下裕子
私たちは、香川県さぬき市で2010年から訪問介護センターとデイサービスを運営しています。
社名「サンケア」は、「我が心で介護を行う」という思いを込めて名付けました。訪問介護やデイサービスを提供する中で、だれもが「大切な時間を自分らしく生きられるようにお支えしたい」という 思いが強くなっていきました。
「今は自立していても、不安なときには誰かに見守ってほしい」そのような方からの声が、寄り添いサービス「サンラブライン」の立ち上げのきっかけです。一人一人の人生を大切に、充実した毎日を 過ごしてもらえるようサポートしていきます。一人暮らしに不安を感じている方、一人暮らしの親を心配する方、お気軽にご相談ください。